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CO、UAとの合併でビジネス拡大に期待−太平洋路線の新型シート導入も完了

  • 2010年9月9日
 コンチネンタル航空(CO)はこのほど、太平洋路線のビジネスファーストクラスに新型フルフラットシートの導入を完了した。これにあわせ、営業担当上級副社長のデーブ・ヒルフマン氏が来日し、9月8日にお披露目会を開催。ヒルフマン氏は、「日本市場は世界で最も大事なマーケットのひとつ」と述べ、優先的に太平洋路線に新シートを導入したことを説明した。また、ユナイテッド航空(UA)と10月1日までに合併を完了する見通しであることから、「2社一緒になることでより利益を出しながら拡大していきたい」と期待を示した。

 さらにヒルフマン氏は、全日空(NH)、UAと申請している太平洋路線での独占禁止法適用除外(ATI)について、「認められればNH、UAとより密に動くことができ、スケジュールやマイレージ、料金を一緒に調整できる」ことから、「消費者にとってよりよいプロダクト、旅行会社にとって販売しやすいプロダクトを提供できる」との考えを述べた。また、羽田の発着枠は確保できなかったものの、「羽田/グアム間の夏季チャーターは成功しており、将来的にまた機会があれば引き続きねらっていきたい」と話し、羽田からの新規路線開設への意欲を見せた。

 なお、今回導入が完了したのは成田/ニューヨーク線と成田/ヒューストン線に使用するボーイングB777-200型機で、9月9日以降は同路線のビジネスファーストクラスで利用できる。同シートは、180度リクライニングし、フルフラット時には198センチメートルとなる。シート幅は63.5センチメートルで、収納スペースも多く設置した。会場に集まった日本の旅行会社関係者ら約100名が順番に新シートを実際に体験する姿も見られた。


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