阪急交通社、7月の海外旅行取扱高は0.7%増−外国人旅行が大幅増

  • 2010年8月31日
 阪急交通社の2010年7月の旅行取扱高は、前年比1.0%減の301億7784万1000円となった。このうち、海外旅行は0.7%増の200億5933万3000円で、近距離アジアが落ち込んだ一方、6月に続いて北米、オセアニア、ヨーロッパが伸びた。阪急交通社では昨年、新型インフルエンザの影響下でリカバリーへの取り組みを迅速に進めた結果、2009年7月にはプラス成長に転じており、その結果として今年はほぼ前年並みの数値になったと見られる。

 国内旅行は近畿、中四国は好調に推移したものの、北海道と九州の集客がやや鈍かったといい、4.3%減の100億6386万3000円となった。一方、外国人旅行は74.8%増と大きく増加。欧州からが中心であるものの、オーストラリア、中国など全体的に受注が増加したため、74.8%増の5464万5000円となった。

 なお、2010年4月の組織再編による影響を調整(※)すると、海外旅行の取扱額伸び率は1.0%増となる。

※阪急交通社は2010年4月に阪神航空と統合、業務渡航部門を阪急阪神ビジネストラベルとして子会社化。調整前の取扱額は、2010年が阪急交通社と阪神航空フレンドツアーの合計から業務渡航部門を除いた数値。2009年は業務渡航部門を含めた旧阪急交通社の数値。調整後は、2010年の計算方法で2009年の数値を算出