楽天トラベル、夏休み期間の予約は30.8%増−ネット予約の定着で単価増加に

  • 2010年7月6日
 楽天トラベルの2010年夏休み期間(7月17日〜8月31日)の国内旅行と海外旅行をあわせた送客予定人数は、前年比30.8%増と好調に推移している。インターネットの旅行予約は間際に強いことがあげられるが、今年は5月中旬から「夏休み早期予約」を開始。その時期から予約が増加しており、繁忙期には早めに旅行計画を立てる人が多いと分析している。

 国内旅行全体では29.1%増。特に、2人・3人以上の複数人の旅行が増えており、このうち家族旅行が36.3%増と大きく増加している。複数人旅行の1人あたりの単価も2.8%増と上昇。これについて、楽天トラベル代表取締役社長の岡武公士氏は、「インターネット予約が定着し、これまで大手旅行会社のパッケージツアーを利用していた人の申し込みが増えたことで、単価が上がったのでは」とみる。また、期間中に2回以上の国内旅行に行く人も22.3%増となったことから、節約志向に疲れ、少し贅沢な旅行を好む人が増えてきたと分析する。

 海外旅行全体では51.4%増。上海万博が開催されている中国や韓国、台湾、グアムなどの「安・近・短」方面が依然として人気だ。長距離方面ではハワイが265.4%増と大きく躍進。昨年10月に、ハワイ支店の営業を開始し、現地ホテルとの関係強化してテルの在庫や商品力強化に努めたことが結果に表れた。

 予約のピークは7月17日から19日の連休と、8月12日から15日のお盆時期に集中。ただし、国内宿泊予約では期間中の毎週土曜日は20%以上の伸びとなっており、連休にかかわらず旅行を楽しむ人が増えているとしている。