ゴールデンウィーク国内旅行消費額は1.4兆円、休暇分散化で約1兆円プラスに

  • 2010年6月29日
 観光庁が取りまとめた「ゴールデンウィークにおける観光旅行の実施状況、宿泊施設・観光地の状況」によると、今年のゴールデンウィークの国内旅行消費額は、宿泊旅行が9272億円、日帰り旅行が4454億円で、合計約1.4兆円となった。国内旅行を実施した率は宿泊旅行が20.2%で日帰り旅行が35.0%であった。

 国内旅行に行かなかった人のうち、ゴールデンウィークの混雑が緩和された場合、国内旅行に行くとした人が32.1%、国内旅行をした人の35.7%が国内旅行にもっと行くと回答している。同調査では、混雑緩和などによる旅行需要の創出効果も試算しており、休暇分散化による混雑緩和によって国内旅行の新規実施が4730億円、国内宿泊旅行の回数・宿泊数の増加で800億円、日帰り旅行の宿泊旅行への変更で1510億円、日帰り旅行の新規実施や回数増加で2850億円の合計9890億円の消費額が純増されるとしたる。

 さらに、旅行料金が30%安価になった場合、ゴールデンウィークに国内旅行に行かず、混雑が緩和されても旅行には行かないと回答した人の20.3%が国内旅行に行くと回答。国内旅行をした人の28.2%が国内旅行にもっと行くと回答しており、混雑緩和と旅行料金の低廉化によって、国内旅行消費額は約0.3兆円増加すると試算した。

 なお、同調査は観光庁が今年度から開始した、観光旅行のピーク時期(ゴールデンウィーク、お盆、年末年始)の動向調査の第1弾。ゴールデンウィークの時期にあわせ、4月3日から6日と5月15日から16日の計2回、インターネットで実施した。対象数は1回目の調査が1万4466人、2回目の調査が1万301人。