主要63社、4月の海外旅行取扱額は1.7%増、2ヶ月連続でプラス成長

  • 2010年6月16日
 観光庁が取りまとめた2010年4月の主要旅行会社の旅行総取扱額は、前年比1.2%増の4303億340万円となった。このうち海外旅行は1.7%増の1527億3458万5000円で、総取扱額とともに2ヶ月連続で前年を上回った。観光庁によると、アイスランドの火山噴火の影響で、欧州方面が低調の旅行会社があった一方、団体旅行や近距離方面が好調な旅行会社もあり、結果的にはプラスになったという。ただし、募集型企画旅行の取扱人数が18.3%減の28万6850人と大きく減少し、取扱額も10.2%減の441億2027万2000円となった。

 海外旅行の取扱状況を会社別に見ると、取扱額が多かったのはジェイティービー(JTB)グループ14社で7.3%減の257億9052万6000円。次いで、エイチ・アイ・エス(HIS)が3.4%増の198億5072万円、阪急交通社が1.6%減の189億319万9000円となった。阪急交通社は、4月の阪神航空との統合の際に業務渡航部門を阪急阪神ビジネストラベルとして子会社化しており、2社を合計すると3.4%増の216億664万1000円となる。

 一方、取扱額の伸び率では32社が前年を上回った。上位では、内外航空サービスやエムオーツーリスト、日立トラベルビューロー、エムハートツーリスト、ジェイティービービジネストラベルソリューションズ、エヌオーイーなど、業務渡航を得意とする旅行会社が目立った。

 このほか、63社全体の国内旅行は0.7%増の2712億3315万6000円で、17ヶ月ぶりにプラス成長。外国人旅行は13.3%増の63億3565万9000円となった。

 なお、観光庁は4月分から楽天トラベルを対象に追加。旅行会社数は63社となった。

▽主要旅行会社取扱概況
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