パリ、好材料そろい市場回復に期待−観光会議局、「今年は特別」

  • 2010年6月4日
 パリ観光会議局のミッション団がこのほど来日し、6月3日にメディアと対話の場を持った。同局局長のポール・ロール氏は、ユーロ安、レストランの消費税減額などを例示して「今年は多くの好材料がそろった特別な年」と語り、市場の回復に期待を示した。

 ユーロ安については、「デパートでの外国人向け割引、免税、さらにセールを組み合わせると50%近い割引になる」こともアピールし、ショッピングでのメリットを強調。また、レストランの消費税は昨年7月に19%から5%に引き下げられているという。

 このほか、シャングリラやペニンシュラ、マンダリン・オリエンタル、ラッフルズなどアジア系の高級ホテルが開業を予定していることから、「新しい市場を開拓する」と期待。さらに、9月からエールフランス航空(AF)が成田線にエアバスA380型機の投入を計画していることも、座席供給量につながることから歓迎した。

 なお、2010年の日本人訪問者数はこれまでのところ順調に推移を示しているという。