札幌市は今後、観光誘致による地域活性化と経済波及効果の拡大を目的に、シティプロモートを重要施策として推進していく。その一環としてこのほど、JTB北海道とシティプロモート分野で連携協定を締結。国内のみならず、特に東アジアを中心とするインバウンド誘致を中心に、JTB北海道の機能やJTBグループのネットワークを活用して事業活動を推進していく。具体的な内容は今後、両者で検討していくが、想定しているのはMICEの呼び込みや双方の情報共有、観光分野での人材育成、札幌市の東京事務所とJTBのネットワークを活用した首都圏などでのセールスなど。

　札幌市が観光における民間企業と連携協定をするのは初めて。JTB北海道からの打診がきっかけで実現したものだが、札幌市ではほかの旅行会社からも同様の話があれば対応していきたい考え。シティプロモートの戦略的推進にあわせ、4月には専門部署を発足。さらに全市的に取り組むため、6月中にも総務局や環境局といった市庁の各局担当者から構成する推進本部を立ち上げる予定だ。