日本政府観光局（JNTO）によると、2010年4月の日本人出国者数（推計値）は前年比0.9％増の121万3000人で、3月に続いて2ヶ月連続のプラス成長となった。昨年の4月は月末に新型インフルエンザが発生したものの、2年ぶりのプラス成長を記録したのに対して、今年は欧州の空港閉鎖やバンコクツアーの催行中止などがあったにも関わらずプラス成長しており、堅調な推移といえそうだ。1月からの累計も3.4％増の533万人となっている。

　一方、訪日外客数も4月は25.8％増の78万7900人と大幅に増加しており、昨年12月から5ヶ月連続で2ケタのプラス成長を記録。重点市場のなかでは、イギリスとドイツ、フランスの3ヶ国を除いて前年を上回った。特に訪日旅行者の多い韓国が66.9％増の18万9100人、中国が41.3％増の15万900人、台湾が20.2％増の10万9700人となるなど好調であった。また、オーストラリアやタイ、シンガポール、マレーシア、インド、ロシアなどからの旅行者も2ケタ増となった。

　訪日外客数の1月からの累計は28.3％増の280万3400人で、全市場が前年を上回る推移を見せている。特に、韓国は前年が大きく落ち込んだこともあり、72.0％増の78万8300人と大きく増加している。