楽天、ダイナミックパッケージ拡充へ−今年度後半にシステム開発着手を予定

  • 2010年2月16日
 楽天トラベル代表取締役社長の岡武公士氏は2月15日の「楽天トラベル新春カンファレンス」で、ダイナミックパッケージで取り扱う素材を拡充したい考えを改めて示した。現在の航空券とホテルのダイナミックパッケージではなく、旅行に関する素材をユーザー自身で自由に組み合わせられる「マルチダイナミックパッケージ(マルチDP)」を構想。岡武氏は、「中長期的な戦略として大きな施策になる」と意気込みを述べ、サービスの開始時期は未定なものの、2010年度後半には新システム開発に着手する予定とした。

 マルチDPは、消費者自身が予約しやすい利便性の高さと、素材を提供するサプライヤーにとって売りやすくマーケティングしやすいというメリットがあるという。さらに、インターネット上で完結できるためコストや手間がかからない。岡武氏は、「大手旅行会社の窓口でできることを楽天トラベルのウェブサイト上で全てやりたい」との考えでマルチDPへの期待を示す。組み合わせる素材には、「まずはゴルフ、そのほか市内観光や東京ディスニーランド、コンサートの各種チケットなど」を挙げた。

 また、料金設定が素材ごとに明確であることも消費者にとってプラスであるととらえており、料金設定をサプライヤーに任せることで、「自らマーケティングし、価値ある価格にすることで選ばれるようにしてほしい」と語った。