日本航空、サイトのツアー検索機能拡充−海外ダイナミックPKGも3月末から

  • 2010年2月15日
 日本航空(JL)は2010年度に、ウェブ経由でのパッケージツアーの取扱額を前年度比20%から30%拡大することをめざす。先ごろにはウェブサイトをリニューアルし、パッケージツアーの検索機能を大きく改善。サイト上では海外旅行と国内旅行あわせて10万件以上のツアーを掲載しており、検索途中で探すのをやめてしまう利用者が多かったため。検索システムを専門に開発するフォルシアの「Spook(スプーク)」を導入し、出発日や出発地、目的地、日数、費用、テーマなどの項目を自由に組み合わせながらツアーを選択できるようにした。近々に新しい検索システムを利用しやすいようにサイトのデザインを変更するほか、消費者向けのキャンペーンも開始する予定だ。

 スプークと従来の検索システムとの違いは、従来のシステムが検索項目を組み合わせて「ピンポイント」で商品を絞り込もうとするのに対して、スプークは一度設定した項目でも簡単に外すことができるなど、自由度が高いのが特徴。項目も出発日や方面をはじめ「スポーツ」「鉄道」「家族旅行」「ホテル指定」「添乗員付」など多数用意しており、利用者がそれぞれの興味に応じて組み合わせることが可能だ。また、項目を追加してツアーを絞り込むと、連動してその条件内で人気が高いツアーをリアルタイムで表示する機能なども備えた。

 このほか、3月末には海外旅行のダイナミックパッケージも開始する計画だ。すでに、国内旅行はウェブサイトでのレギュラー商品の取扱額の6割を占めており、海外旅行でも「勝算がある」という。詳細は明かさなかったものの、海外旅行のダイナミックパッケージ普及の鍵は安心感にあるとの考えで、開始当初は安心感を打ち出せるデスティネーションに限定して取り扱う方針という。