主要旅行会社、09年の海外旅行取扱額は22%減−ツアー参加者は増加

  • 2010年2月16日
 観光庁が取りまとめた2009年の主要旅行会社の取扱額を合計すると、通年の旅行総取扱額は15.8%減の5兆5744億2224万円となった。このうち、海外旅行は22.4%減の1兆9637億4200万2000円と苦戦した。海外募集型企画旅行の取扱人数は3.1%増の445万7984人となった一方、取扱額は15.5%減の6522億217万8000円と低迷。単価は18.1%減の14万6300円で約3万2000円減となったが、燃油サーチャージの値下がりによる目減りも含んでいる。

 企業別でみても、海外旅行の取扱額が通年で前年を上回った会社はない。取扱額の多寡では、ジェイティービー(JTB)グループ14社が26.0%減の3430億2137万9000円で首位を守ったものの、エイチ・アイ・エス(HIS)が13.1%減の2670億1752万円とし、差を1000億円以内に縮めた。また、阪急交通社は4.6%減の2124億6676万8000円と堅調で、JTBワールドバケーションズの19.9%減、1977億5800万8000円を上回った。

 12月単月では、総取扱額が14.5%減の3864億8227万円で、海外旅行は16.0%減の1419億4875万9000円。募集型企画旅行の3.8%減の38万6121人と前年を割り込み、取扱額も19.3%減の554億2387万6000円となった。一方、外国人旅行向けの募集型企画旅行では、人数が15.1%増の1万494人、取扱額が16.6%増の2億143万8000円と回復傾向を示している。

 なお、通年の国内旅行取扱額は11.6%減の3兆5602億8703万9000円、訪日旅行は20.7%減の503億9319万9000円であった。

▽主要旅行会社取扱概況(エクセルファイル)
2009年12月
2009年上半期、下半期、累計