ニッコウトラベル、第3四半期の売上高32%減−通期予想を下方修正

  • 2010年2月12日
 ニッコウトラベルの2010年第3四半期の連結業績で、売上高が前年比32.3%減の28億2100万円となった。経済危機や新型インフルエンザの影響のほか、ドナウ河の渇水によるツアーのキャンセルが発生したことで大きく減少した。この結果、営業損益は1億2000万円の赤字(前年、以下同:1億3600万円の黒字)となり、経常損益は6300万円の赤字(2億200万円の黒字)、純損益は1億3900万円の赤字(3億7000万円の赤字)となった。

 利益面では、1ツアーあたりの催行実数の増加による利益改善と経費削減などに取り組んだものの、売上高の減少を補うことはできなかった。仕入関係費用では、航空運賃とランド費が32.6%減の19億6774万円となった一方、広告原価は24.0%増の2億117万円となった。

 旅行売上高は28億1062万円で、旅行売上高のうち募集型企画旅行は32.2%減の27億28万円、受注型企画旅行と手配旅行は34.8%減の1億1034万円。取扱人数は28.5%減の4000人で、方面別では、主力のヨーロッパが31.7%減の2726人と苦戦したほか、北米が49.0%減の269人と半減。中東も56.6%減の96人となった。一方、アジアが57.8%増の538人と好調で、ロシアも5.7%減の200人にとどまった。

 こうした結果を受け、ニッコウトラベルでは通期の業績予想を下方修正。売上高はペルー、マチュピチュの水害などもあり、当初予想の40億2000万円から35億4600万円とした。営業損益は赤字幅が9500万円から1億8400万円と拡大する見通し。経常損益も1億900万円、純損益も日本航空(JL)の波状による有価証券評価損の計上と税効果の調整により、1億6800万円の赤字を予想する。


※訂正案内(編集部 2月12日 15時20分)
訂正箇所:最終段落
誤:営業損益は・・・18億4000万円
 ↓
正:営業損益は・・・1億8400万円