KNT、ウェブ専用ブランド新設へ、取扱シェア大幅拡大めざす

  • 2010年2月10日
 近畿日本ツーリスト(KNT)は近くウェブサイトでの販売に特化したパッケージツアーのブランドを立ち上げる。中期計画でも柱の一つとして掲げるウェブ強化の一環で、国内・海外ともに設定。KNT執行役員の田口久喜氏は、「ウェブ商品は今後我々が最も期待するもの」とした上で、新ブランドは「安いだけの商品を売るのではなく、パンフレットの印刷費や日程表の発送費などをかけずに良い商品を安く提供する」とコンセプトを説明。2010年にめざす海外旅行取扱人数45万人のうち16%のシェアにあたる7万5000人、前年比60%増をめざす。

 新商品はウェブサイトでの販売に特化し、「スケルトンとSIT向け」の商品を展開。商品数は海外ではホリデイ並みになるといい、「ハワイやミクロネシアではまったく同じ」とする方針だ。ダイナミックパッケージの形態をとる模様で、従来取り扱っていた東京、関西、中部、福岡発着だけでなく、「全国の空港で国際線が飛んでいるところについては、ビヨンドも含めて展開していきたい」考え。また、新商品の造成にあたっては、1月の組織改正で実現した「スピード感」が効果を発揮すると期待を示した。


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