ミクロネシア手配のスリーウィンズ、ポンペイ島のランドオペレーター設立

  • 2010年1月29日
 マーシャル諸島マジュロのランドオペレーター、マーシャルアイランドツアーズなどを手がけるスリーウィンズはこのほど、ミクロネシア連邦ポンペイ島に新たな現地法人ミクロネシアンアイランドツアーズを立ち上げた。ポンペイ島でのダイビングツアーサービスや現地手配をおこなう。スリーウィンズ代表取締役の吉居智司氏は、「ダイビングスポットとして人気のあるポンペイ島への需要は高い」と話しており、ダイビングツアーやマジュロと組み合わせたツアーの提案で初年度取扱人数2000名をめざす。また、現在ポンペイ島では日本政府による政府開発援助(ODA)で国際空港拡張工事が進んでおり、2011年3月に完成する予定だ。また、ポンペイ政府も日本からの直行便就航へはたらきかけていることから、吉居は、「2011年には4500名、2012年には8000名と取扱いを伸ばしていきたい」と意気込みを語った。

 吉居氏によると、ポンペイ島はもともとパラオと同様にダイビングスポットとしての人気が高く、1990年頃には年間1万名以上の日本人観光客が訪れていたという。日本航空(JL)などによるパラオへの直行便が増えたことで、アクセス利便の面で差がひらき、日本市場からの送客が大幅に減少していた。一方で、世界的にも珍しいブラックマンタに高い確率で遭遇できるダイビングや、太平洋上でも最大規模の海上都市遺跡「ナンマドール遺跡」などの観光資源があり、吉居氏は同社が展開するマジュロでのランドオペレーター事業を通じてダイバーなどからのポンペイ島への需要の高まりに着目。吉居氏は、「マジュロで培ったノウハウを活かし、ポンペイ島の魅力を再発見してもらいたい」との考えから2年ほど前から進出を検討しており、2009年12月15日にミクロネシア連邦政府から認可を得た。

 現在、ポンペイ島へのアクセス方法はコンチネンタル航空(CO)を利用しグアムで乗り継ぐというもの。同社では、2007年2月にマーシャル諸島政府の要請でマジュロへのJLチャーター便就航につなげた実績もあり、直行チャーター便の運航について航空会社へはたらきかけていく。すでにエスティーワールドやオアシスツアーなどでダイビングのパッケージツアーが設定されており、今後もFAMツアーの実施やプレスへのプロモーションなどにより認知向上と販売の拡大をはかっていく。