JTB中部、ルックJTBの10年度販売目標は3%増の17.2万人−長距離方面を強化

  • 2010年1月15日

 JTB中部はこのほど、ルックJTBの2010年度中部発商品の販売目標を前年比3%増となる17万2400人に設定した。JTBワールドバケーションズ(JTBWV)では2010年度からルックJTBの商品を刷新し商品規格基準を設けた。JTB中部ではさらに方面別の取組みとして北米やヨーロッパ方面の強化や、新規就航するエティハド航空(EY)利用商品や南米ツアーの設定などに取り組む。

 新型インフルエンザで影響を受けた北米方面は、旅行代金を前年と比べて10%ほど値下げし旅行しやすくすることで56%増の4000人の集客をめざす。EY新規就航記念商品の設定を2月、3月だけでなく4月以降も展開する予定で、ヨーロッパ方面では一部コースを除いて全コースで直行便を利用し、20%増の1万3000人を見込む。また、人数だけでなく販売額も増やしていく方針で、単価の高い長距離方面の取扱を強化、ヨーロッパ商品などの新聞出稿を増やすほか、ウェブサイトでの露出を高める。このほか、中部圏やメディア商品で人気の高いペルーのマチュピチュを訪れるツアーを新たに設定した。

 なお、2009年度は中部発海外路線の運休や撤退が相次いだ影響で前年に比べて約16%減の航空座席供給量となった。その一方で、燃油サーチャージ値下げや円高傾向などが海外旅行の追い風となりアジアやハワイが好調に推移したことで5%減の16万7000人となる見込みだ。2010年度の方面別目標人数と現時点での航空座席供給量予想値は表の通り。


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