アクセスランキング、各社社長「飛躍」誓う−JTB田川氏とHIS平林氏の対論も

  • 2010年1月9日
[総評] 明けましておめでとうございます。年末年始はどのように過ごされたでしょうか。新しい1年が始まり、慌ただしい毎日が戻ってきました。今年がどのような1年になるのか、懸念もありますが、旅行関係各社のトップは「飛躍」を期しているようです。新年最初のアクセスランキングで1位になったのは、各社社長の年頭所感。冬季オリンピックやワールドカップ、上海万博などの大型イベント、日米間オープンスカイなどの要素が新しい時代をもたらすと予想し、変化への対応と成長を期しています。

 また、2位にはトラベル懇話会の新春講演会の記事が入りました。ジェイティービー(JTB)の田川博己社長とエイチ・アイ・エス(HIS)の平林朗社長が同じ舞台に上がるということで、昨年から大きな注目を集めていました。当日は、ダイヤモンド・ビッグの西川敏晴会長の司会の元、時折冗談も漏れる和やかな雰囲気で進み、「激論」を期待されていた方には物足りなかったかもしれません。しかし、「店舗網」「グローバル展開」「価格」「価値」といったキーワードについてお二方が述べられたご意見は、旅行業界の未来について考える上で示唆に富んだものと感じました。詳細は後日掲載いたしますのでぜひご一読ください。

 このほか、羽田の発着枠、エティハド航空の名古屋支店開設、日本航空の再建問題、前原誠司大臣の抱負などもランクインしており、偶然にも2010年のキーワードを示すニュースが揃いました。変化の激しい環境の中で先を見通すことは困難です。しかし、田川社長と平林社長も、大型イベントなどの要素を考えた場合、今年出国者数を伸ばせないなら「旅行業をやめた方がいい、未来はない」と成長できる可能性が高いことを訴えておられました。弊社も、業界の明るい未来を信じ、またそれが実現するよう情報を発信してまいります。今年も1年間、トラベルビジョンをご愛読くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。(松本)


▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年1月第2週:1月6日2時〜1月8日18時)
第1位
年頭所感、「厳しい」09年から「飛躍」する10年へ−大手各社トップ(10/01/06)

第2位
JTB田川社長とHIS平林社長、店舗展開、価格と価値など対論−トラベル懇話会(10/01/08)

第3位
年末年始の国際線旅客数、日系2社で明暗−利用率はともに80%超(10/01/07)

第4位
羽田発着枠、国内線は全日空の配分多く−新規航空会社にも合計17便(10/01/06)

第5位
エティハド航空、名古屋支店を開設、2月の中部就航に備え(10/01/06)

第6位
前原大臣、JAL再生は「OB、現役の努力反映されるべき」−運航継続も強調(10/01/06)

第7位
チャイナエアライン、宮崎に定期路線を開設、乗り入れ地点が8都市に拡大(10/01/06)

第8位
パラダイムシフトが旅行業撤退、旅キャピタルが譲受−アロハ7のランド業も(10/01/07)

第9位
10年の出国者数は9%増、JTB予想−大型イベントにも期待、消費額は微減に(10/01/06)

第10位
前原大臣、2010年は「有言実行」−観光立国、羽田国際化など推進へ(10/01/06)