KNT、09年度の業績予想を修正−営業収益減も諸経費の削減進む

  • 2009年12月24日
 近畿日本ツーリスト(KNT)の2009年12月期(2009年1月1日〜12月31日)の連結業績で、営業収益が当初予定を下回る前年比14.6%減の628億円となる見込みだ。景気動向による旅行需要の低迷で営業収益が落ち込み、12月22日に業績予想の修正を発表した。営業収益は当初670億円となる予想であった。ただし、営業利益と経常利益は諸経費の削減効果により前回予想通りとした。経費削減では、当初予想からの減少分42億円のうちKNT本体分は27億円で、そのうちの約20億円が割戻手数料関連。そのほかは、日々の業務での経費削減を積み重ねたものという。

 一方、第3四半期に特別退職金の支出で約7億円の特別損失を計上したほか、第4四半期に予定していた保有資産の売却が期間内に終わらず、特別利益を計上できなくなったことなどの理由で、純損益は前回予想の50億円の赤字から73億円の赤字に下方修正した。このほかの詳細と個別業績予想については下表を参照のこと。