阪急阪神HD、旅行・国際輸送は営業収益16%減−9月の海外旅行取扱額は増加

  • 2009年11月4日
 阪急阪神ホールディングス(阪急阪神HD)の2010年3月期第2四半期(2009年4月1日〜9月30日)の業績で、旅行・国際輸送事業は営業収益が16.1%減の305億9000万円、営業損益が3億5500万円の赤字(前年:16億8400万円の黒字)となった。旅行業では、新型インフルエンザにより海外旅行を中心に多数のキャンセルが発生し、大幅な減収につながった。その後、募集型企画旅行を積極的に投入したことで集客状況は好転してきたものの、新型インフルエンザの影響を払拭するには至らなかった。

 下半期も厳しい状況は変わらないとの見通しで、通期予想を下方修正。旅行・国際輸送事業は、営業収益が前年比5.0%減、前回予想比6.0%減の625億円、営業利益が前年比44.9%減、前回予想比40.0%減の8億円となる見通しだ。


▽9月の海外旅行取扱額、阪急交通社は24%増−阪神航空もプラスに

 阪急交通社の2009年9月の旅行総取扱額は、前年比16.9%増の370億9242万7000円となった。このうち海外旅行は24.3%増の241億3999万9000円で、3ヶ月連続のプラス成長。ハワイ、東欧、西欧、韓国、中国方面が好調であった。9月の大型連休の効果もあり、国内旅行も5.5%増の128億8791万8000円となった。インバウンドは35.6%減の6451万円と苦戦した。

 一方、阪神航空の総取扱額は0.2%増の32億6192万8000円で、海外旅行は1.2%増の30億9301万3000円。受注方企画旅行は低調であった一方、募集型企画旅行は好調に推移した。業務渡航は取扱件数がプラス成長したものの、取扱額は伸びなかった。国内旅行は15.1%減の6891万5000円であった。