アクセスランキング、羽田ハブ化に高い注目、観光予算4倍もランクイン
[総評] 今週は、前原誠司国土交通大臣が羽田空港を24時間国際ハブ空港化すると発言されたニュースが1位となりました。12日のアジア太平洋航空局長会議に出席した前原氏の発言が一般メディアで取り上げられると、すぐさま成田空港の地元から猛反発の声があがりました。しかし、14日には千葉県の森田健作知事と前原氏が会談し、成田は国際線、羽田は国内線の原則を撤廃しないことなどが確認され、一応の沈静化が図られました。
記事でも書きましたが、今のところ前原氏が「国際ハブ空港」の言葉でどのような空港の姿を描いているのかは不鮮明ですし、国土交通省の来年度予算の概算要求でも、空港整備について「羽田空港の整備(再拡張、C滑走路延伸)を着実に実施する」としか記されていません。また、各国との間で2空港の再拡張後の発着枠の配分について合意していることもあり、これまで踏襲されてきた成田と羽田の活用方法から踏み込んだ施策が打ち出されるとしても、今しばらく時間が必要でしょう。ただ、どのような方向性を採るにしても、羽田と成田だけでなく関西3空港や地方路線などの問題も含めて、より良い航空システムのあり方についての包括的な議論が望まれます。
民主党政権が発足してから航空、観光関連など業界環境の大きな変化につながりそうなニュースが多くなっています。4位に入った観光庁の来年度予算の記事もその一つで、「4倍・256億5000万円」の数字を、驚きをもって受け取られた方も多かったことと思います。もちろんその代わりに求められる結果も大きくなり、訪日外客数3000万人という途方もない数字が目標として掲げられています。しかし、「観光は成長産業」とする政策方針が言葉だけでなく予算額でも示されたことは、旅行業界にとって勇気付けられる事実です。業界として、政府のバックアップのもとで「成長」するチャンスとも言えるでしょう。かつてないほど明確に示された政府の「本気」を活かし、業界全体が連携することで目標を達成できることを願っています。
東京ではこの数日間、秋晴れの気持ち良い天気が続いていますが、季節の変わり目ですので皆様どうぞご自愛ください。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング(10月第3週:10月13日11時〜10月16日18時)
第1位
◆前原大臣、羽田をハブ空港に−成田との一体的運用は変えず「WIN-WIN」で(2009/10/14)
◆「国際線は成田」、前原大臣と森田知事が会談−国益優先で一体的活用へ(2009/10/15)
第2位
◆関空、アリタリア−イタリア航空にエアポートプロモ−路線死守へ(2009/10/14)
第3位
◆予算要求4倍、国交省が観光に「本気」−訪日客3000万人めざす(2009/10/16)
第4位
◆主要旅行会社、8月の海外旅行取扱額は25%減−ツアー参加者は2ヶ月連続増(2009/10/13)
第5位
◆9月の旅行業倒産件数は8件で負債は4億4000万円−上半期は前年同の33件(2009/10/13)
第6位
◆CX日本支社長、市場回復後に「確固たる地位」−JLのワンワールド残留に期待(2009/10/13)
第7位
◆マカオ航空、東京支店を開設−日本支社機能を移行−成田就航に向け準備(2009/10/13)
第8位
◆辻元副大臣、観光政策への注力を強調−訪日は「ターゲット絞る」(2009/10/15)
第9位
◆トルコ航空、成田線にB777型機就航−座席数増加、ファーストクラス導入(2009/10/14)
第10位
◆取材ノート:利便性を追求する航空会社−旅行会社と共同で新たな価値創造へ(2009/10/14)
記事でも書きましたが、今のところ前原氏が「国際ハブ空港」の言葉でどのような空港の姿を描いているのかは不鮮明ですし、国土交通省の来年度予算の概算要求でも、空港整備について「羽田空港の整備(再拡張、C滑走路延伸)を着実に実施する」としか記されていません。また、各国との間で2空港の再拡張後の発着枠の配分について合意していることもあり、これまで踏襲されてきた成田と羽田の活用方法から踏み込んだ施策が打ち出されるとしても、今しばらく時間が必要でしょう。ただ、どのような方向性を採るにしても、羽田と成田だけでなく関西3空港や地方路線などの問題も含めて、より良い航空システムのあり方についての包括的な議論が望まれます。
民主党政権が発足してから航空、観光関連など業界環境の大きな変化につながりそうなニュースが多くなっています。4位に入った観光庁の来年度予算の記事もその一つで、「4倍・256億5000万円」の数字を、驚きをもって受け取られた方も多かったことと思います。もちろんその代わりに求められる結果も大きくなり、訪日外客数3000万人という途方もない数字が目標として掲げられています。しかし、「観光は成長産業」とする政策方針が言葉だけでなく予算額でも示されたことは、旅行業界にとって勇気付けられる事実です。業界として、政府のバックアップのもとで「成長」するチャンスとも言えるでしょう。かつてないほど明確に示された政府の「本気」を活かし、業界全体が連携することで目標を達成できることを願っています。
東京ではこの数日間、秋晴れの気持ち良い天気が続いていますが、季節の変わり目ですので皆様どうぞご自愛ください。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング(10月第3週:10月13日11時〜10月16日18時)
第1位
◆前原大臣、羽田をハブ空港に−成田との一体的運用は変えず「WIN-WIN」で(2009/10/14)
◆「国際線は成田」、前原大臣と森田知事が会談−国益優先で一体的活用へ(2009/10/15)
第2位
◆関空、アリタリア−イタリア航空にエアポートプロモ−路線死守へ(2009/10/14)
第3位
◆予算要求4倍、国交省が観光に「本気」−訪日客3000万人めざす(2009/10/16)
第4位
◆主要旅行会社、8月の海外旅行取扱額は25%減−ツアー参加者は2ヶ月連続増(2009/10/13)
第5位
◆9月の旅行業倒産件数は8件で負債は4億4000万円−上半期は前年同の33件(2009/10/13)
第6位
◆CX日本支社長、市場回復後に「確固たる地位」−JLのワンワールド残留に期待(2009/10/13)
第7位
◆マカオ航空、東京支店を開設−日本支社機能を移行−成田就航に向け準備(2009/10/13)
第8位
◆辻元副大臣、観光政策への注力を強調−訪日は「ターゲット絞る」(2009/10/15)
第9位
◆トルコ航空、成田線にB777型機就航−座席数増加、ファーストクラス導入(2009/10/14)
第10位
◆取材ノート:利便性を追求する航空会社−旅行会社と共同で新たな価値創造へ(2009/10/14)