中国個人観光ビザ、3ヶ月で4435件発給−東京や北海道が人気

  • 2009年10月9日
 日本政府観光局(JNTO)によると、7月から9月までの中国個人観光ビザの発給件数は4435件となった。7月は1033件、8月は1294件、9月は2108件と徐々に発給件数を伸ばしている。また、発給件数の内訳では北京が1346件、上海が2390件、広州が699件と上海が半数以上を占めた。これは、個人観光を取り扱う指定旅行会社が北京や広州に比べて33社と多いことなどが影響したようだ。

 個人観光客に人気の訪問地では、東京が85%、千葉や神奈川などの東京近郊が50%、大阪が30%、北海道が25%、富士山周辺が25%、京都が15%となっており、訪日中国人客市場と比べると東京と北海道が特に訪問率が高い。これは、東京であれば公共交通機関などの利便性が高いことやレジャー施設、商業施設などがそろうことなどがある。北海道は中国でヒットした映画、「非誠勿擾」舞台となったことや自然を楽しめるリゾートで人気となった。

 JNTOでは新聞や雑誌で広告を展開したほか、北京と上海の空港、中国航空機内で映像広告を放映。特別サイト「快楽的日本」を立ち上げて検索サイト大手の「百度」とも提携するなどの施策も実施していた。なお、新型インフルエンザなどにより6月には前年比40.2%減と落ち込んだ訪日中国人客数は、8月に再び17.3%増加している。