「旅チャリ」で環境にやさしい京都観光、JTB西日本がレンタル事業始める

 JTB西日本(鈴木孝三社長)は9月12日から、京都市内で電動アシスト自転車「旅チャリ」のレンタル事業を始める。市内4カ所に貸し出し窓口を設け、環境にやさしい京都観光をアピールし旅チャリを使った滞在型観光に結びつける。

 10日、京都市東山区のウェスティン都ホテル京都で行われた旅チャリ発表会には鈴木社長、京都府の山田啓二知事が出席。山田知事は実際に自転車にまたがり「すごく乗りやすい。坂道も楽々ですね」と話していた。

 旅チャリのレンタル事業は、京都府の緊急雇用対策の一環で、府の支援を受けて実施する。新たに8人のスタッフを雇用し、貸し出し窓口を▽ウェスティンホテル都ホテル京都▽グランドプリンスホテル京都(左京区)▽京都東急ホテル(下京区)▽レストラン嵐山(右京区)に設ける。それぞれ自転車は10台ずつ置き、車輪の大きさが20インチと27インチの2タイプ用意している。1回の充電で走行距離60〜100キロをアシストする。

 料金は1日1台2000円。嵐山のみ1500円。当面、乗り捨てはできない。予約は窓口に直接電話するか、当日に申し込む。2〜3日の連続使用の予約もできる。

 JTB西日本団体旅行京都支店の栗山晃司さんは「平日や雨の日の対策が課題ですが、50%以上の稼働を目指しています」と話し、府の助成が終わる4年目以降も事業が継続できるように今後、貸し出し窓口を増やして乗り捨ても可能にするほか自転車も100台以上そろえるという。来年春には、京都の宿泊プランやツアーにも組み込む。

 また、同社地域交流ビジネス推進室の塩見正成さんは「50%以上の稼働を達成するためには訪日外国人に利用してもらうことが不可欠です。すでに欧米を中心に自転車で京都を観光している方は多いですが、日本が最先端を走る電動アシスト自転車を使って、じっくり京都を楽しむ魅力をアピールしたいですね」。

 チャリはJTBの登録商標。すでにJTB首都圏が横浜市などで導入している。西日本でも「電動アシスト自転車で観光するスタイルを各地に広めていきたい」(塩見さん)と意気込んでいる。


情報提供:トラベルニュース社