日系2社、夏繁忙期の国際線利用者数は1.5%減の49.7万人−欧州の利用率95%

  • 2009年8月18日
 日本航空(JL)と全日空(NH)の夏の繁忙期(8月7日〜8月16日)の国際線利用者数は、両社合計で前年比1.5%減の49万6975人となった。提供座席数は13.5%減の59万6879席で供給数を絞った結果、利用率は10.1ポイント増の83.3%と大きく伸びた。また、両社とも7月末に発表した予約状況から利用実績を伸ばした。

 JLは、提供座席数が16.2%減の41万1049席で旅客数は4.5%減の34万7209人、利用率は10.4ポイント増の84.5%となった。提供座席数は7月末から1万1415席増え、利用客数は8756人増加した。方面別の旅客数では、中国線が前年の反動もあり31.1%増の6万584人と大きく伸びたほか、欧州線は1.4%増の3万9928人、グアム線も3.1%増の1万5732人。利用率では、欧州が10.7ポイント増の94.3%、米大陸線が2.8ポイント増の93.7%と長距離方面が高く、ハワイ線の1.7ポイント増90.3%、台湾線の18.5ポイント増の90.2%と続いた。

 NHは、提供座席数が6.5%減の18万5830人と減少したが、旅客数は6.1%増の14万9766人と前年よりも増加した。利用率は9.6ポイント増の80.6%。方面別旅客数では中国の11.4%増の5万9827人を筆頭に、アジアでは8.8%増の4万7045人、欧州では4.1%増の1万6109人を送客。利用率では、欧州が5.4ポイント増の95.7%を記録したほか、アジアも7.0ポイント増の87.0%と伸びた。両社の方面別実績は下記の表の通り。

 なお、国内線はJLの提供座席数は3.4%減の186万2471席、旅客数が7.6%減の131万2717人、NHの提供座席数は3.5%減の192万1952席、旅客数が10.2%減の129万6555人となった。


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▽JLとNHの方面別実績