日本航空、5月の国際線旅客数20%減、全方面で苦戦−利用率15%減も

  • 2009年7月10日
 日本航空(JL)の2009年5月の国際線旅客数は、前年比19.8%減の78万3333人と大きく落ち込んだ。新型インフルエンザによる影響が大きかったと見られ、方面別でもすべての路線で10%以上前年を割り込んだ。

 航空会社が需要予測に基づいて座席供給量を調整するため、予測を外れて需要が伸びなかった、あるいは減少した場合、利用率の減少幅は大きくなる。この視点から見ると、最も利用率が落ち込んだのは韓国線で、利用率は14.5ポイント減の58.8%。座席供給量をあらわす有効座席キロ(ASK)は1.2%減にとどめていたが、需要をあらわす有償旅客キロ(RPK)が20.7%減となった。また、太平洋線と欧州線も利用率が10%以上減少している。

 なお、国内線も苦戦し、旅客数は13.4%減の303万8064人となった。ASKは2.9%減としたがRPKが12.2%減少。この結果、利用率は6.5ポイント減の55.6%となった。