エールフランス航空（AF）とKLMオランダ航空（KL）、デルタ航空（DL）は5月20日、大西洋路線での長期的な共同事業を開始した。今後3社は、大西洋路線でコードシェアや売上とコストの共有など、共同で事業を進める。北米とアフリカや中東、インドを結ぶ路線、ヨーロッパとラテンアメリカを結ぶ一部の路線でも協力する。共同事業により、大西洋路線ではフライトの選択肢と便数が増え、利便性や競争力のある料金、サービスを利用することができるようになる。

　共同事業の対象となる便数は1日100往復以上、約5万席で、大西洋路線の旅客輸送容量の約25％のシェアにあたる。アムステルダムとアトランタ、デトロイト、ミネアポリス、ニューヨーク、パリの6つの主要ハブ空港のほか、シンシナティ、リヨン、メンフィス、ソルトレイクシティの各空港を含むネットワークを提供する。法人契約をしている場合、共同事業のメンバー各社のネットワークの中から最適な組み合わせを選択し、旅行者のニーズにあった旅行プランを効率的に選ぶことができる。

　なお、年間売り上げは120億米ドル以上を見込んでいる。共同事業契約には期限を設けておらず、10年以上経過した後に、3年間の猶予期間を持たせて事前告知した場合のみ無効にすることができる。