TG、レジャー需要の回復に注力、将来的には日本路線拡大も視野に

TGでは日本向けリカバリーキャンペーンとして「タイ・バーゲン!」を実施。25歳から35歳までの女性、F1層をメインターゲットし、2009年9月末まで実施する。期間中、各種メディアを通じてタイの魅力を発信し、レジャー需要を回復させていくねらいだ。新しい試みとして専用のウェブサイトを立ち上げ、旅の特典を提供するともにPDFでガイドブックがダウンロードできるようにした。また、QRコードを通じてスパ、レストラン、ショッピングなどで利用できるディスカウント・クーポンも提供。そのクーポンをダウンロードし、搭乗券の半券と一緒に提示すれば、ディスカウントが受けられるという仕組みだ。
▽羽田路線開設を申請、成田路線も増便へ

新たな定期路線拡大としては、バンコク/関空/札幌線、バンコク/札幌線、バンコク/沖縄線の開設を検討中だ。ドライアポン氏は、「長期的に考えれば、日本市場の潜在性は高い。チャーター便の実績を見ると特に札幌は有望な路線になりうるのではないか」との考えを示した。
セールス活動については、オンラインによるダイレクト・セールスを強化している。一方で、ドライアポン氏は日本の旅行会社も引き続き重要な存在として、今後も良好な関係を築いていきたいと述べた。また、スターアライアンスのメンバーとして全日空(NH)ANAとの関係も適切に機能しており、「セールス活動でも協調を深めていく」考えだ。
このほか、ピチャイ氏は、世界的な広がりを見せている新型インフルエンザによる影響についても言及。「こうした病気は場所を特定できないために、予測は極めて難しい。しかし、現在のところタイでの発生は数件に限られており、観光への影響は全くない。我々はSARSの経験があり、こうした病気への対策システムはしっかりしている」と述べ、今後の対応に自信を示した。