コンチネンタル航空、燃油サーチャージ無料化へ−燃油価格に応じて再設定も

  • 2009年5月15日
 コンチネンタル航空(CO)は7月1日から9月30日までの出発分について、燃油サーチャージ額を無料にすることを決めた。2月から4月の原油価格の平均値によって判断したもので、現在国土交通省に申請中だ。10月以降については、今後原油価格が上昇した場合、再度設定する予定という。

 なお、7月以降の燃油サーチャージは、2月から4月のシンガポールケロシン平均価格が1バレル当たり約55米ドルとなり基準の60米ドルを下回ったことから、日系航空会社2社が5月7日に廃止を申請。すでにガルーダ・インドネシア航空(GA)も廃止を決定しており、今後も60米ドルを基準としていた会社を中心に同様の動きは続くと見られる。

 ただし、日本航空(JL)は2009年度の通期業績見通しの前提として燃油価格を1バレル76.2米ドルと想定しており、JLは燃油価格が高騰した際には再設定する意向を示していることから、再度の徴収の可能性もありえる。こうした動きに対して日本旅行業協会(JATA)では制度そのものの廃止を要望し続ける考えを示しており、今後の航空会社や行政との協議が注視されるところだ。


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