日系2社、ゴールデンウィークの実績好調−利用率も大きく改善

  • 2009年5月8日
 日本航空(JL)と全日空(NH)のゴールデンウィーク期間(2009年4月28日〜5月6日)の国際線輸送実績が好調に推移した。JLは提供座席数を全体で前年比8.7%減の41万8594席と絞ったところ、旅客数は3.9%増の30万6565人と増加。利用率は8.8ポイント増の73.2%となった。NHも座席数が10.5%減の16万1300席、旅客数が5.3%増の11万4596人、利用率が10.6ポイント増の71.0%であった。

 JLの方面別の利用実績で、旅客数がもっとも伸びたのは中国で20.4%増の5万1932人。四川大地震などの影響で低迷が続いていたが、復調を感じさせる数字となった。このほか、ハワイ(12.5%増の3万7993人)、東南アジア(9.5%増の7万5329人)、韓国(2.8%増の5万1271人)で旅客数が前年を上回った。新型インフルエンザの影響で米州路線でキャンセルが発生したケースもあったものの、全体的には燃油サーチャージの値下げなどにより日本発のレジャー需要が増進したという。

 NHでは、リゾート路線と位置づけるホノルル線で33.7%減の4027人と減少した以外は、旅客数がプラス成長した。特にアジアが12.6%増の3万8825人、欧州が8.6%増の1万2477人と好調であった。JLと同じく、中国線も5.2%増の4万4553人となった。また、ホノルル線も座席数を45.2%減としていたため、利用率は12.6ポイント増の85.5%となっている。

 なお、国内線では、JLは座席数が2.5%減の160万6466席、旅客数は0.8%増の106万3066人となり、利用率は2.2ポイント増の66.2%であった。また、NHは座席数が5.2%減の163万5369席、旅客数が0.6%増の107万4674人で、利用率は3.8ポイント増の65.7%となった。