ウラジオストク航空、夏のカムチャッカチャーター好調−約80%の席埋まる

  • 2009年4月22日
 ウラジオストク航空(XF)は7月と8月、成田/カムチャッカ間および、関空/カムチャッカ間にあわせて11本のチャーター便を運航する。XFによると、「パッケージツアーを造成している旅行会社各社あわせて、すでに約80%を販売している」と好調に推移している。さらに、「2008年は満席になった。経済環境の変化もあり不安だったが好評なので、2009年も満席をめざしたい」と意気込みを述べた。

 今回のチャーターは、成田/カムチャッカ間が7月18日から8月15日出発までで8本、関空/カムチャッカ間が7月19日から8月14日を除く7月11日から8月15日出発までの3本運航する。機材はエアバスA320型機でビジネスクラス、エコノミークラスをあわせて約150席、最大で約1650席を提供できる。旅行会社によるパッケージツアーがメインで、クラブツーリズムや阪急交通社、JTBワールドバケーションズのほか、アルパインツアーやユーラシア旅行社などですでに1月から販売していたという。商品内容は、カムチャッカの見所となる大自然の花々を観察するフラワーウォッチングのほか、火山散策や温泉など、7月から8月にかけてベストシーズンを迎えるカムチャッカを堪能するものがほとんど。客層はこういった素材を好む熟年層の申込みが多く、旅慣れた人などにも受け入れられているようだ。

 XFでは好調な理由について、「成田/カムチャッカ間では約3時間35分で手つかずの自然を体感できること」だと話す。また、2008年にメディアが特集を設けて取り上げたことや、「旅行会社の担当者が現地情報に詳しくなり、エキスパートが増えた」と述べ、旅行会社各社が消費者にとって自信を持って販売できる力をつけてきたことを挙げた。さらに、「今後も継続してカムチャッカへのチャーター便を運航していきたい」と話した。


▽個札販売は全体の5%程度

 個札販売に関しては「全体の5%程度になるのではないか」と予測する。これは、2008年末にITCチャータールールの規制が緩和され、個札販売が全座席の50%まで可能となったことを受けたもの。「問い合わせはある」としながらも、FITのデスティネーションとしては、空港から観光地へのインフラ整備や英語での対応などが必要で、「旅行会社と連携して造成するパッケージ商品がメイン」と話す。なお、8月5日出発の成田/カムチャッカ間であれば往復で12万1000円。