第2種のテンプ、破産手続きを開始−ANTA弁済手続きは終了済み

  • 2009年4月20日
 東京商工リサーチによると、東京都新宿区の旅行会社テンプが4月1日に破産手続きの開始決定を受けた。負債は債権者50名に対して約1億7000万円という。2000年設立で2006年8月期には年商約11億円であったが、経営環境の悪化で2007年8月期には約9億8000万円まで縮小していた。破産管財人は岩崎・安達法律事務所の安達桂一弁護士(千代田区九段北4-1-5、03-3234-5221)で、債権届出期間は4月30日まで。第1回債権者集会は7月9日10時30分からの予定。

 なお、テンプが加盟していた全国旅行業協会(ANTA)によると、テンプは第2種旅行会社(東京都知事登録旅行業第2-4653号)であったが、昨年12月には事業を廃止してすでに弁済の申し出の受付も終了している。弁済の申し出は17件で180万3470円であった。弁済件数と金額の少なさは、テンプの旅行商品を代売していたほかの旅行会社が債権を引き受けたためという。