トップツアー、2008年は減収増益−組織改正が奏功しコスト削減

  • 2009年3月27日
 トップツアーの2008年12月期(2008年1月1日〜12月31日)の業績は、厳しい環境の中で減収となったが、コスト削減などの取り組みが奏功して増益となった。取扱額は前年比4.1%減の1424億7400万円で、営業収益が3.2%減の184億1200万円、経常利益が188.7%増の3億9600万円。純利益は18億3200万円増の4億5100万円と黒字化した。前年の赤字は旅行券等引換引当金などの特別損失を計上したため。コスト削減についてトップツアー広報担当は、昨年実施した組織改正による部分が大きいと説明。また、東京や大阪で実施した店舗の統合による効率化の効果も要因の一つという。

 海外旅行では、取扱額が6.3%減の414億5600万円で営業収益は5.6%減の43億4200万円。団体旅行、個人旅行ともに取扱額が前年割れした。一般法人向け販売が落ち込んだ一方、自治体・省庁、教育旅行の販売が好調に推移した。国内旅行は取扱額が5.1%減の950億9900万円、営業収益は4.9%減の128億3500万円となった。団体旅行は、10月以降の景気後退で売上が落ち込み、通年では若干前年割れ。個人旅行は、ウェブ販売が前年を上回ったが、代理店・特約店向け提携販売が不振であった。

 なお、国際旅行は、取扱額が87.4%増の19億8900万円、営業収益は73.2%増の7億3500万円となった。


※訂正案内(編集部 3月27日 午前10時00分)
場所:第一段落、経常利益額
誤:23億9600万円
 ↓
正:3億9600万円