DS模擬問題:台湾編−凍頂烏龍茶の産地

  • 2009年3月23日

問 台湾を代表するお茶の一つで、日本でも人気の高い凍頂烏龍茶の産地は次のうちどれか

A 阿里山
B 鹿谷郷
C 木柵・猫空
D 坪林茶郷



――正解は最下行へ

ココに注目!


▽青茶から紅茶まで多彩な茶葉を生産

 香り高いお茶の産地として知られる台湾では、個性豊かな茶葉が生産されており、台湾を代表する特産品のひとつとなっている。台湾でのお茶の栽培の歴史は、中国福建省から移植された苗木がルーツといわれ、風土に適した品種改良や製茶技術の発展を経て、世界的にも高い評価を得る高級茶葉が生産されるようになった。

 中国茶は発酵の度合いによって、緑茶、白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶の種類に分類されるが、台湾では半発酵茶の青茶が主流となっている。台湾で生産される青茶のなかでもよく知られているのが、台湾中部の南投県鹿谷郷が産地の凍頂烏龍茶で、海抜600〜900メートルの緩傾斜地で栽培されている。硬く丸まった茶葉が特徴となっており、値段は高いが何度煎出してもまろやかな風味を楽しむことができるのが特徴だ。

  近年では標高1000メートルを超える山地で栽培される高山烏龍茶も人気が高く、阿里山茶、梨山茶、高山金萓茶など、さまざまな品種のものが開発されている。また、茶葉の若芽をウンカ(小さな虫)が噛むことで、独特の風味を持たせる白毫烏龍茶(別名:東方美人茶)なども有名だ。日月譚ではインドから移植した苗木がルーツとなっているアッサム紅茶も栽培されているなど、台湾全土でさまざまなお茶が生産されている。

▽台北から気軽に足を伸ばせるお茶の里も

 滞在中、ゆったりと中国茶を味わうには、街なかにある茶芸館に足を運ぶのが便利。心安らかにお茶が楽しめるように落ち着いた内装の店内では、台湾の銘茶から中国産のお茶まで各種用意されており、茶菓や料理を提供する店も多い。茶芸館では茶器一式を使っていれる工夫茶以外にも、蓋付きの茶碗で好みのお茶を気軽に味わうこともできる。

 実際に茶畑を訪れるなら、台北県内に鉄観音茶の産地となっている木柵があり、台北市内からMRT木柵線で気軽にアクセスできる。また猫空には、洒落た茶芸館やカフェが点在しており、オープンテラスで眼下に広がる茶畑を眺めながらお茶を飲んだり、茶葉を使った料理を味わったり、日が落ちると夜景を楽しむ地元客で賑わいをみせるなど、人気のスポットとなっている。一方、同じ台北県内にある坪林は、包種茶の名産地として知られる。ここにはお茶をテーマにした坪林茶業博物館があり、展示館、テーマ館、メディア館、茶芸館、展示販売コーナーに分かれた館内では、お茶の伝統文化に触れることができる。





正解 B