キャセイパシフィック航空、コミッションの維持を決定−カンタス航空は廃止

  • 2009年2月23日
 キャセイパシフィック航空(CX)は、当面のコミッション(発券手数料)を現行の5%に維持することを決定し、2月20日に公表した。香港ドラゴン航空(KA)も同様の対応とする。CXでは、他の航空会社と同様、旅行会社経由での販売が大きな割合を占めている。昨今の景気低迷の影響により旅客需要が減少するなかで、最大の販路である旅行会社との「より前向きな関係の構築」を重視した。ただし、今後も景気動向や消費者による購買行動の変化などをふまえ、柔軟かつ機動的に対応する方針という。

 一方、カンタス航空(QF)は、4月1日からのコミッションの廃止を決め、旅行会社に文書の送付を開始した。オーストラリアでは既にコミッションを撤廃して別のスキームを構築。世界的な潮流の中で、日本でも廃止を決定した。自社発券での手数料徴収は、3月半ばまでに判断する予定だ。


▽関連記事
ブリティッシュ・エアウェイズ、4月から販売手数料廃止−VSは5%を維持(2009/02/20)

オーストリア航空、発券手数料を廃止へ−自社発券の手数料は徴収を検討(2009/02/10)

シンガポール航空、4月から発券手数料廃止の意向−アジア系各社に動きも(2009/02/04)