コンチネンタル航空、08年は純損失3.5億米ドル−エア・カナダも赤字化

  • 2009年2月23日
 コンチネンタル航空(CO)の2008年通期の業績で、純損益は5億8500万米ドルの赤字となった。前年は4億5900万米ドルの黒字を計上していた。営業損益も、前年は6億8700万米ドルの黒字であったが、3億1400万米ドルの赤字となった。営業収入は前年比7.1%増の152億米ドルとなり、旅客収入も全ての地域の主要路線とリージョナル路線で増加したものの、営業費用が14.8%増の155億5500万米ドルと急増。特に、燃油価格の高騰により連結燃油費用が増加し、約48%増の59億米ドルとなった。

 主要路線の旅客数は4.5%減の4868万2000人。第4四半期では10.9%減の1096万8000人となっており、経済危機の影響を受けたことが窺える。座席供給量をあらわす有効座席マイルは、通年で0.6%減であったが、旅客需要をあらわす有償旅客マイル(RPM)が1.8%減となり、主要路線の旅客搭乗率は0.9ポイント減の80.8%となった。国際線の搭乗率は1.2ポイント減の78.2%であった。


▽エア・カナダの純損失は10.3億米ドル、09年は利益確保を予測

 エア・カナダ(AC)の2008年通期の純損益は、前年の4億2900万米ドルの黒字から10億2500万米ドルの純損失となった。営業損益は4億3300万米ドルの黒字から3900万米ドルの営業損失(貨物検査引当金控除前)となった。旅客収入は4%増の97億米ドルであったが、COと同様に費用がかさんだ。燃油費を除いたユニットコストは1.7%増であったが、燃油費は34%増の34億米ドルとなった。また、純損失には、6億5500万米ドルの外国為替純差損額などが影響している。

 2009年の見通しとしては、事前予約の動向が北米での計画座席数に見合った水準で推移。座席供給量を表す有効座席マイル(ASM)で主要路線の座席数を測定すると、2.5%から3.5%減となる見込みだ。燃油費も縮小するため、経済停滞による需要の落ち込みに対しても、収益源を相殺するする以上の利益を得られると予測している。


コンチネンタル航空(CO)の2008年通期の業績で、純損益は5億8500万米ドルの赤字となった。前年は4億5900米ドルの黒字を計上していた。


※訂正案内(編集部 2月24日 午前9時30分)
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