オーストリア航空、発券手数料を廃止へ−自社発券の手数料は徴収を検討

  • 2009年2月10日
 オーストリア航空(OS)は旅行会社に対して、4月1日発券分から国際線のコミッション(発券手数料)を廃止する方針の説明を開始した。OS日本支社によると、もともとヨーロッパではゼロコミッション化しており、これまでも本社側から日本での廃止のタイミングについて打診が入っていた。これに対して日本支社では、「旅行会社に頼る部分が大きいという日本の特異性を説明してきていた」が、米系航空会社と日系航空会社が廃止を表明したことから、OSでも決定したという。

 航空会社としては流通コストの削減が大きなメリットとなるが、旅行会社とはより強い関係を築きたいという。販売に対する報奨として何らかのインセンティブを支払う方針だ。「規模の小さな旅行会社でも、全体の取り扱いに占めるOSの割合など、貢献度も判断基準」と説明する。

 なお、自社発券分の取扱手数料は「チケット・サービス・チャージの名前で徴収する方針」。ただし、徴収額は検討中だ。


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