オーストリア航空の主要株主、ルフトハンザ提案を了承−長距離路線を維持へ

  • 2008年12月9日
 オーストリア航空(OS)の主要株主であるOIAGの監査役会は、ルフトハンザドイツ航空への株式売却に合意した。これにより、LHはOS株の41.6%を取得する。LHは今後、すべてのOS株の取得を目指した手続きを進める。

 これを受け、ルフトハンザ会長兼CEOのヴォルフガング・マイヤーフーバー氏はコメントを発表。「ヨーロッパでは強い航空産業の出現が求められている。特に世界的に厳しい環境においては、個々の力を結集することに解答を見いだしたい」としており、特に利益をあげる航空会社が結集することで、利益を確保しながら運航を続けていく考え。このため、今後は特にOSの財務再建が急務となる。

 なお、OSの独自性は保たれることになる。具体的には、経営面で本社やブランドの維持、乗務員や機材は現在と変わらない。ウィーンをハブとした長距離路線の運航も維持されるが、ウィーンでの接続性の向上が、運営面での今後の大きな動きとなりそうだ。