LCCの再利用希望が96%、サービスへの要望は根強く−アップルワールド調査

  • 2008年12月9日
 アップルワールドの調査によると、同サイト利用者のうち、外国系格安航空会社(ローコストキャリア、LCC)を知っている人は全体の77.5%であった。このうち、男性は83.0%で女性の71.5%を上回った。アップルワールド利用者は海外個人旅行を好む人が多く、実際にLCCを利用した経験がある人は28.3%で、このうち96.1%は今後も利用したいと回答した。利用経験はないものの、今後利用したいとの回答者も全体の61.4%にのぼり、利用経験がなく今後も利用したくないとの回答は10.3%にとどまった。年代別の傾向は、20代以下で利用経験がある人は36%で、60代以上は14.3%と若年層に好まれている。

 利用した航空会社を聞いた質問では、エア・アジア(AK)とエア・アジアX(D7)が全体の20.1%で最多となった。2位には16%のアメリカのサウスウエスト航空(WN)が入っている。アップルワールドでは、就航地などから判断し、個人旅行やビジネス目的で利用している人が多いと推察している。日本に就航するジェットスター航空(JQ)は14.8%で3位となったが、ビバマカオ航空(ZG)は1.78%、セブ・パシフィック航空(5J)は0.59%となった。

 日本発着のLCCに対する要望を聞いたところ、「一定の機内サービスや座席幅を提供したうえで、できるだけ運賃を安くしてほしい」の回答が59.2%となり、「とにかく安くしてほしい」の19.7%を大きく上回った。また、「安いことが条件ではあるが、高品質な機内サービスや座席幅など部分的に既存航空会社を上回るサービスを提供してほしい」との要望も21.1%となり、実際に日本に就航する場合には、価格だけでなくサービスの質とのバランスが求められていることを表す結果となった。

 調査は11月19日から25日の期間、「アップルワールド.com」でアンケート調査を実施し、20代から60代以上まで360件の回答が寄せられた。男性は188件、女性は172件であった。