旅行中のエコ活動、意識する人が25%、JTB調査−CO2オフセットなど浸透か

  • 2008年12月1日
 ジェイティービーがこのほど同社サイトで実施したエコツアーに関する調査によると、旅行でのエコ活動について「意識している」が25%、「ときどき意識している」が45%となり、合計で7割が旅行でもエコ活動を意識するようになっている。具体的な取り組みについては複数回答で、「歯ブラシ・マイ箸持参やタオルを翌日も使う活動」が70%と最も多く、「環境にやさしい移動手段を使う」が35%と続く。「CO2相殺(カーボンオフセット)などエコ関連の寄付活動」が6%と「植樹・植林・間伐体験」の3%を超えており、「世界自然遺産などのガイドツアーに参加」の10%と比較しても、カーボンオフセットなどの寄付活動が浸透しつつあることがうかがえる。

 今後、旅行で取り組みたいエコ活動としては、「歯ブラシ・マイ箸持参やタオルを翌日も使う活動」が62%、「環境にやさしい移動手段」が46%、「世界自然遺産などのガイドツアー」が30%、「植樹・植林・間伐体験」が21%、「CO2相殺(カーボンオフセット)などエコ関連の寄付活動」が15%となった。「旅行会社のツアーで、こんなエコツアーがあればいい」と思う希望について聞いた質問では、現状を知って、先進的な取り組みを見学し、主体的にエコ活動をおこなう内容に意見が集まった。ゴミ拾いハイキングや、江戸時代のように徒歩で行くツアーのアイディアが出されたほか、旅館の食事などの無駄を省くよう求める回答もあった。

 また、旅行とエコ活動について聞いた質問では、「『旅の恥はかき捨て』は古い」のほか、「非日常だからこそ意識付けできる」「楽しみながらエコ活動」など、旅行中できるからこそエコ活動に取り組めるといった意見もあった。

 なお、調査は11月1日から11月10日まで実施し、男性1674件、女性1151件の回答を得た。