羽田の深夜早朝のリムジンバス運行開始、需要への期待は就航確定後に

  • 2008年9月16日
 羽田国際空港と都心の主要駅を結ぶ深夜早朝時間帯の空港リムジンバスが9月12日深夜、運行を開始した。横浜駅と品川駅方面を京急バスが、池袋駅と新宿駅方面を東京空港交通が運行する。例えば、品川駅/羽田空港間の場合、品川駅発が午前1時30分発、羽田発が午前4時50分というスケジュールだ。現在、チャーター便以外で深夜早朝時間帯に運航しているのは、全日空(NH)と日本航空(JL)の羽田/香港線で、羽田到着はNHが午前6時30分着、JLが午前6時45分。京急線が午前5時30分頃から運行していることもあり、各旅行会社は現在の運航状況において直接的な影響は期待していないようだ。

 日本旅行では「利便性が向上したことで、直接的に需要拡大とはいかないのでは。今後、羽田への深夜早朝便の就航便数によって変わるのではないか」(広報部)という。近畿日本ツーリスト(KNT)も、「(アクセス改善で)需要が増えて欲しいと思う。ただし、実際にどれほどの効果があるかはわからない」とし、現在は深夜早朝時間帯の便を利用する商品がないが、今後の商品造成については「この時間帯にどれだけ便数、需要があるかによる」(広報部)としている。


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