羽田の国際化、周辺3自治体が国際線6万回に大筋合意−拡大に注文も
東京都と千葉県、神奈川県は、7月23日に開催した「羽田空港の国際化に関する国と都・関係県実務者分科会」で、羽田空港の国際線発着枠を6万回とする「首都圏空港における国際航空機能拡充プラン(冬柴プラン)」に大筋で合意した。東京都都市整備局によると、会議では国土交通省から冬柴プランの説明を受け、質疑応答の機会が設けられた。東京都と神奈川県は、昼間の発着枠が3万回では少なく、就航エリアも香港までではなくシンガポールやバンコクも含めるべき、と注文をつけたものの、拡大の方向性には一定の評価を示した。千葉県では、騒音対策などを踏まえたうえでの施策を要求した。東京都都市整備局によると、今後について国交省からは、こうした注文に留意しつつ必要に応じて分科会を開催していく方針を伝えられたという。
なお、2010年の首都圏空港再拡張での成田の増枠分は年間2万回。週間ベースでは384回で、日系航空会社と外国航空会社で折半すると192回ずつとなるが、現在までに開催した3ヶ国の航空協議で既に54回が埋まっている。今後も他国との協議を控えており、2010年夏スケジュールで全てを使い切る可能性もある。国交省航空局では、羽田の上限を6万回として明確に設定しているわけではなく、国内線と国際線との需要のバランスなどを考慮し、配分を決定していく考えだ。
なお、2010年の首都圏空港再拡張での成田の増枠分は年間2万回。週間ベースでは384回で、日系航空会社と外国航空会社で折半すると192回ずつとなるが、現在までに開催した3ヶ国の航空協議で既に54回が埋まっている。今後も他国との協議を控えており、2010年夏スケジュールで全てを使い切る可能性もある。国交省航空局では、羽田の上限を6万回として明確に設定しているわけではなく、国内線と国際線との需要のバランスなどを考慮し、配分を決定していく考えだ。