アビアレップス、全世界のオフィス、顧客数を倍増へ−アジア市場を重視

日本では、2007年にマーケティングガーデンとの提携関係を締結。日本は世界的な観光において重要な市場とみており、今後は中規模の航空会社が効率化を目的にGSAを委託する可能性が高いと考えている。また、航空需要が高い地域である中国、インドなどのアジア諸国のポテンシャルが高いとし、アジアでの展開を強化。2008年6月には北京オフィスを、2009年には広州オフィスを開設する予定で、巨大市場となりえる中国での位置づけを確立する。一方で、経済発展の著しい南米、中東、アフリカ大陸も注視していく。こうした展開によって、現在、世界各地にある36のオフィスを、4年から5年かけて現在の2倍の72まで増やす考えだ。またクライアント数についても、倍増させたいという。
同社は、1990年以降の重要な変化として、経営の効率化、コストカットによってアウトソースが一般的になったことにより、成長を続けてきた。その方針として、同氏はクライアントのアイデンティティを守ること、成功の保証や最適化の提案、マーケットによる戦略・戦術の違いをいかした活動をしているという。アウトソースのメリットとして、人件費や家賃の固定費を抑え、現地に精通したローカルスタッフを採用することで効率化をがはかれる。さらに、外部からの客観的な視点や、ローカルの専門知識とグローバルな経験を活かせることだ、とする。
さらに同氏は、世界的に厳しい競争が進む現在、他社との差別化のためにはブランドマーケティングが重要と考える。グローバルな展開が進むにつれ、相乗効果的なクライアント獲得率も上がっている。特に、市場環境が厳しい航空業界のGSA化は、同社にとってビジネスチャンスととらえている。