KNT、ラグゼ銀座を会員制に移行し富裕層囲い込みへ−1年で5000名めざす

  • 2008年6月26日
 近畿日本ツーリスト(KNT)は、開設1周年を迎えるラグゼ銀座マロニエを、メンバー制旅行サロン「ラグゼメンバーズクラブ(LMC)」に移行する。メンバー制により、会員誌「楽贅通信」の送付や特典の供与など従来以上にきめ細かいサービスを提供し、富裕層を囲い込む。ただし、会費を無料にするなど、入会時に高いハードルは設けない。会員にはホワイトとゴールドの2つのステージを設定し、それぞれにLMCメンバーズカードを発行。入会時はホワイトステージで、入会後2年以内に1度でも旅行に参加するとゴールドに認定する。

 KNTでは、ラグゼ銀座の開設以来、問い合わせのあった顧客をデータベース化しており、現在登録のある約2000名に入会を進める。また、今後の問い合わせにはメンバー制である旨を説明して入会を促し、1年間で5000名をめざす。会員特典は、会員誌のほかラグゼオリジナルツアーパンフレットの配布、特別イベントの案内と優先予約のほか、ホワイトとゴールドで個別の特典も用意。詳細は未定だが、「例えば、ゴールドステージ会員は有名レストランで特別なメニューをオーダー可能にする」(KNT広報)ことなどを検討。また、ラグジュアリーホテルでの特別宿泊プランやオリジナルディナー、最新医療機関や高級ペットホテル、リムジンサービスなどを盛り込むことも検討中だ。

 なお、現在ラグゼ銀座で取り扱う旅行商品の平均価格は、約150万円から160万円という。