エア・ドゥ、経常損失4.6億円、需要減と燃油費整備による欠航の影響で

  • 2008年6月2日
 エア・ドゥ(HD)の平成20年3月期(平成19年4月1日〜平成20年3月31日)の決算は、売上高が前年比1.2%減の295億6300万円で、営業損失1億7500万円、経常損失4億6200万円、当期純損失が8億4100万円となった。運航実績は、2回に渡る航空機定期整備の工期延長にともなう欠航の影響で、提供座席数は4.1%減の203万席、旅客数が4.0%減の150万7000人に減少。ただし、事業収益は旅客単価が改善し、全日空(NH)への座席販売収入を含め、1.2%減の295億6300万円にとどまった。利用率は平均74%で、路線別では東京/札幌線が76.3%と前年と同じ数値を達成。また、女満別線では前年より4.2ポイント増加し67.9%となった。その他、旭川/東京線は3.8ポイント減の72.5%、函館/東京線は1.0ポイント減の71.7%と前年を若干下回った。

 平成21年3月期は、「2007〜2010年度中期経営計画」に基づき、安全を基本とした括弧たる経営基盤の確立をめざす。特に下期に予定する札幌/仙台線による事業拡大で収益力を強化するとともに、機材整備など自社業務範囲の拡大による業務委託費や燃料費の削減をすすめ、売上高は13.3%増の335億円、営業利益1億円、経常利益3億円、当期純利益2億円と予想する。