KNT吉川社長、強い決意で「業績回復はかる」−再編による課題顕在化を評価

現場力については、消費者の声に徹底的にこだわることと、現場主義の実践に加え、1月の事業再編により顕在化した課題解決を推進することを掲げる。事業の専門経営体制に変更したことで、いままで見えなかった各部門のテーマが浮上したことに「再編の効果があった」と評価。出てきた課題から創造力を発揮し、市場に選んでもらえる商品とサービスを提供していく考えだ。例としてコンチネンタル航空(CO)とのロタ・チャーターに言及し「年間3000人だったロタに、今回のチャーターだけで6000人送客する。新デスティネーションに育てていきたい」と、新しい取り組みへの意欲を示す。「過去のマニュアルは通用しない。事実に対して謙虚に、鋭敏に対応し、オリジナリティを商品企画に取り入れ、優位性を打ち出していきたい」と語った。具体的な方針は夏ごろに発表する中期計画に盛り込む予定。
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