日本・ベトナム航空協議、東京の輸送力が争点の一つ−地方自由化も提案へ

  • 2008年5月19日
 日本とベトナムとの航空当局間協議が、5月21日から23日にかけてベトナム・ダナンで開催される。国土交通省国際航空課によると、争点の一つは成田空港の輸送力で、現在は両国ともに上限まで使用している状態だ。さらに、供給枠だけでなく、「(以遠権や就航地点など)複数のハードルがあり、難しい協議」という。日本からは、争点の成田以外にアジアゲートウェイ戦略の一環で、首都圏以外の空港の自由化も提案し、基本的には「提供するものと同じものを得る」スタンスで交渉に臨む。また、両国間を運航する航空会社が、日本側は日本航空(JL)、全日空(NH)、日本貨物航空の3社、ベトナム側はベトナム航空(VN)1社である現状に対して、両国の輸送力がほぼ均等である状態の改善もねらう。

 なお、2008年夏期スケジュールでの1週間あたりの運航状況は、日本側が旅客便18便と貨物便2便、ベトナム側が旅客22便を運航している。運航地点は日本国内が東京と大阪、福岡、ベトナム側がホーチミン・シティとハノイ。2006年度の運送実績は前年比11%増の62万人であった。