四川省の地震による各社対応状況(続報)−KNTは一部ツアーの催行を決定

  • 2008年5月14日
 中国・四川省で発生した地震の影響を受け、対応を検討していた旅行会社の一部が今後の方針を決定した。ジェイティービー(JTB)は、5月31日出発までの催行中止を決定し、5月14日発の予約も催行中止とする。6月以降は、今後の状況を確認しながら判断する方針だ。

 近畿日本ツーリスト(KNT)は、成都と臥龍を訪れるツアーは、それぞれ5月23日出発分まで全て催行中止を決定。ただし、5月15日の関空発重慶着で大足、武隆を巡るツアー、5月17日の関空発黄龍着で黄龍、九寨溝、大足を巡るツアーに関しては催行を決定。重慶の空港は民間機の乗り入れが制限されているとの情報もあるが、KNTは問題ないと判断。また、黄龍の空港は正常に機能しており、幹線道路を始めとするインフラに問題もないと情報が入っているため、催行を決定した。

 ANAセールスは、5月14日に判断する予定だ。また、5月13日午前11時時点で、顧客の安否の確認が一部取れていなかった郵船トラベルでは、顧客の無事が確認できたという。


▽日系航空会社が支援者渡航と救援物資輸送で無償協力へ

 日本航空(JL)は四川省南西部の地震に関連し、過去にJLが支援した実績のある民間援助団体などを対象に、救援や復興支援者の輸送について、無償で協力をする。対象期間は5月16日から6月16日まで。救援物資輸送についても、同様の期間に無償輸送をおこなう。

 全日空(NH)は日本赤十字社、日本政府や自治体等の非営利の公的機関による支援者の渡航について、無償で協力する。対象期間は5月14日から6月14日まで。救援物資輸送についても、荷主、荷受人を日本赤十字社、政府、自治体等の営利目的でない公的機関を対象に無償輸送をおこなう。


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