07年度の日本発着チャーター17.3%増−訪日チャーターが大幅増

  • 2008年5月12日
 国土交通省航空局によると、2007年度の日本発着チャーター便は、片道ベースで前年比17.3%増の6561便となった。日本からの出発便は4.9%増の2231便で、外国発が訪日需要の拡大を受けて24.9%増の4330便と、大きく増加した。また、日系航空会社は21.4%増の1095便、外国航空会社は16.5%増の5466便であった。

 日本発の便のうち運航回数が多かった方面は、韓国が45.1%増の399便、アメリカが35.6%減の322便、中国が17.8%減の291便、カンボジアが193.9%増の241便、香港が118.9%増の208便など。伸び率で見ると、上記のカンボジアと香港に続き、88.3%増の113便であったマカオが数を伸ばした。欧州の新デスティネーションとして注目される東欧は、ハンガリーが157.1%増の54便、チェコが185.7%増の20便、クロアチアが8便運航された。一方、外国発便で運航回数が多かったのは、台湾発の6.3%増2936便、香港発の385.0%増645便、韓国発の40.6%増526便など。台湾だけで全体の67.8%を占める。

 空港別では、成田が47.2%増の362回、羽田が1.2%減の514回となり、首都圏の2空港が全体の13.4%を占めた。外国発のチャーター便は地方への運航が目立ち、外国発に限ると函館は1.3%減の613回、新千歳が1.6%増の452回、旭川が5.2%増の346便など北海道の人気が高い。また、富山が103.1%増266回、能登も73.8%増の106回となっている。