羽田/北京南苑チャーター、オリンピック前の就航は不可能に−検討は継続

  • 2008年5月9日
 国土交通省航空局長の鈴木久泰氏は5月8日、業界紙との会見で、北京オリンピック前の就航をめざしていた羽田空港と北京南苑空港間の定期チャーター便が、オリンピック前の運航開始に間に合う時期には運航できなくなったことを明かした。南苑空港が中国の軍部が管轄する空港であるために中国側の調整が進まず、南苑空港の施設整備に要する時間を考慮して言及したものすると、すでにオリンピックには間に合わないという。このほど現在、中国から胡錦濤国家主席が来日しているが、福田康夫首相との合意事項にも含まれなかった。ただ、今後も検討は続ける予定で、「出来るだけ早期の就航に向けて働きかけていく」(航空局国際航空課)という。

 代替案として、期間中に羽田/北京首都空港の臨時チャーター便を検討中だ。深夜早朝枠以外の「いい時間」のスロットを臨時に確保する。日系航空会社だけでなく、中国系航空会社の可能性もある。期間中の渡航需要を計算しつつ両空港のスロット確保を進め、5月中には詳細を決定したい考え。