東京都、「羽田の国内線枠を成田に」−国際線拡大と24時間化を要望
国土交通省航空局長の鈴木久泰氏は5月8日、業界紙との会見の場で、先ごろ開催された「羽田空港の国際化に関する国と都・関係県実務者分科会」第2回会議に言及した。会議では、東京都側から「羽田空港の国内線枠を成田空港に移し、羽田空港の減少分を国際線に活用」する案が提出された。これに対して国交省は、「成田空港には国内線枠を2万回設定したが、1万3000回しか使わなかった。平成15年と17年に実施した調査では、国内線利用者の約80%が国際線の乗継客で、約20%が成田や千葉など周辺の住民。東京に来るために成田空港を利用する人は1%程度」であったことを例示し、成田空港は国内線の需要が少ないことを説明したという。また、鈴木氏はこの案について、「規制緩和の中で、羽田に就航する国内線を無理に成田に動かせるわけでもない」とした。
東京都都市整備局都市基盤部交通企画課によると、都側はこのほか羽田空港の24時間化も提案したという。関係県である千葉県や神奈川県、航空会社との調整も必要で、一筋縄ではいかないよう。ただし、国交省では、羽田空港の国際化を2010年に控え、各国との航空交渉を始める2008年夏頃には、方向性を決定したい考えだ。
▽外資規制は慎重に議論−早ければ5月中に第1回検討会議
鈴木氏は、検討会の設置が決まっていた成田、および羽田の空港運営会社への外資規制について、「(国の重要インフラである)成田と羽田の重要性は(世間に)理解されている」とした上で「様々な意見があり、進め方を調整中」と説明した。有識者の選定から調整しており、早ければ5月末に第1回の会議を開催したいとしつつ、「あまり焦るよりは、むしろしっかりと体制を組み、慎重に議論を進めたい」との考えだ。
東京都都市整備局都市基盤部交通企画課によると、都側はこのほか羽田空港の24時間化も提案したという。関係県である千葉県や神奈川県、航空会社との調整も必要で、一筋縄ではいかないよう。ただし、国交省では、羽田空港の国際化を2010年に控え、各国との航空交渉を始める2008年夏頃には、方向性を決定したい考えだ。
▽外資規制は慎重に議論−早ければ5月中に第1回検討会議
鈴木氏は、検討会の設置が決まっていた成田、および羽田の空港運営会社への外資規制について、「(国の重要インフラである)成田と羽田の重要性は(世間に)理解されている」とした上で「様々な意見があり、進め方を調整中」と説明した。有識者の選定から調整しており、早ければ5月末に第1回の会議を開催したいとしつつ、「あまり焦るよりは、むしろしっかりと体制を組み、慎重に議論を進めたい」との考えだ。