アメリカン航空、成田/シカゴ線10周年迎える−BA、COとの協議を認める

なお、AAの成田/シカゴ線は1998年5月2日に就航、232人乗りのMD−11型機で運航。2000年9月にボーイングB777型機によるデイリー運航を開始している。AAはこの就航10周年を記念し、5月2日から6月15日まで、オンラインで特別運賃の販売を開始している。
パナジオトゥリアス氏は2005年から2006年にかけて運休した関空/ダラス線、中部/シカゴ線にも言及。特に、中部国際空港については、充実した空港設備、国内線との接続性を評価しつつ、「理論上は良いが、市場はまだ準備ができていなかった」とし、消費者のマインドの変化には至らなかったことを最大の要因に挙げた。「大阪、名古屋に直行便があるにも関わらず、成田発を利用するビジネス需要が多く、ファースト、ビジネスクラスの消費動向が変化しなければ難しい」とコメント。中部については、「ビジネスクラス以上の需要と日本航空の接続が重要になる」とし、長期的な視点からすると空港としては可能性を秘めているとの認識を示した。
▽BA、COとの協議について認める−それ以上は「発言できるものはない」
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が4月30日付けで公表しているコンチネンタル航空(CO)、AAの三社による協議について「協議をはじめているところ」としつつ、「発言できるものはない」と述べるにとどめた。ただし、現在の航空業界の状況として、「経済環境の悪化、燃料費の高騰のなか、少ない乗客、需要を有り余る座席を供給している」とし、「航空会社の合併による供給座席数の見直しは、市場の変化に対応する方法の一つ」としつつ、AAが過去にTWAなどの買収をした事例に触れ、「非常に難しいこと」とした。ただし、合併や統合について、「今後ない、ということでもない」とし、航空各社があらゆる方策を検討し、時代の変わり目に対応する姿勢について言及した。