日本航空、羽田/香港間の定期チャーター運航へ−08年度チャーターは3割増
日本航空(JL)は2008年7月から、羽田/香港間の定期チャーター便を1日1便体制で運航する方針だ。使用機材はボーイングB767型機で座席数は230席前後となる見込み。発売時期をはじめ検討を進めている段階で、1週間以内をめどに正式発表する予定という。全日空(NH)は4月1日から、同じ区間を定期チャーター便を運航しており、キャセイパシフィック航空(CX)も高需要期にチャーター便の運航を実施しており、羽田空港の国際化をにらんだ動き。NHによると、香港発の需要が強く、ロードファクターは80%超を記録しており、このうちの約80%が香港発の需要という。単純計算だが、総座席数の64%が香港発で、日本発は16%の割合で推移していることになるが、日本発に限るとレジャー需要が良く、「需要全体が高まれば機材の大型化も検討する」(NH広報部)という路線だ。
JLはNHとの競合について、「まだ取り込めていない需要は十分にある」とし、NHが記録している80%強の「搭乗者を奪いあうわけではない」と説明。NHは、「『羽田発着』というメリットは大きく、需要全体を牽引する。全く影響が無いわけではないが、商品力を磨き、競争力の向上に結びつける」という。JLも日本発と香港発の両市場において需要の取り込みをめざす方針で、日本発はビジネス、レジャーの需要を見込んでいる。
なお、JLでは2008年度に、チャーター便を前年比30%増の1200便(600往復)以上を運航する考え。この便数は、羽田の昼間の時間帯に運航する便を除いたチャーター便で、昨年度は800便の目標から、08年1月から3月に運航本数が伸び、合計930便を運航した。08年度は、すでに4月5日から羽田の深夜早朝枠を使用して仁川へのチャーター便の運航を開始しており、堅調に推移しているという。なお、深夜早朝枠は、「香港、ソウルに限らず、需要に応じて取り込めるものを取り込んでいく」と積極的な姿勢を示している。
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なお、JLでは2008年度に、チャーター便を前年比30%増の1200便(600往復)以上を運航する考え。この便数は、羽田の昼間の時間帯に運航する便を除いたチャーター便で、昨年度は800便の目標から、08年1月から3月に運航本数が伸び、合計930便を運航した。08年度は、すでに4月5日から羽田の深夜早朝枠を使用して仁川へのチャーター便の運航を開始しており、堅調に推移しているという。なお、深夜早朝枠は、「香港、ソウルに限らず、需要に応じて取り込めるものを取り込んでいく」と積極的な姿勢を示している。
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